逆浸透膜浄水器のメンテナンスは簡単です。通常、一年に一回のプレフィルターの交換と3-5年に一回の逆浸透膜とポストフィルターの交換が必要ですが、交換は自分で簡単にできます。現在、逆浸透膜浄水器のフィルター交換でお困りの方は、ご相談頂ければ対応いたしますのでお問い合わせください。
1) 交換頻度
2)
プレフィルターの交換
3)
逆浸透膜とポストフィルターの交換
4)
貯水タンクの空気圧点検
5)
貯水タンクの殺菌、消毒
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1)
交換頻度
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部品
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交換頻度
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注
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プレフィルター
1) 5ミクロンフィルター
2) カーボンフィルター
3) 1ミクロンフィルター
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6-12ヶ月に一回。
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使用水量と水質により異なりますが半年から一年に一回の交換が必要です。
水の汚れがひどい場合、使用量が多い場合は6ヶ月に一回交換してください。最低でも一年に一回の交換は必要です。
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逆浸透膜
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3-5年に一回
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一年に一度水質計(TDSメーター)で浄水をチェックし、TDSが落ちていたら交換。
目安として、通常TDSの除去率が85%以下まで落ちるようになったら交換します。
(例、原水のTDSが100の場合、浄水のTDSが15以上)
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ポストフィルター(活性炭)
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同上
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逆浸透膜の交換時に同時に交換。
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2)
プレフィルターの交換
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準備するもの
専用レンチ(本体付属)
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カーボンフィルター
5ミクロンセディメントフィルター
1ミクロンフィルター
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取り付けるフィルターの位置
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各フィルターの位置は左図のようになります。本体は正面から見た図です。1ミクロンフィルターと5ミクロンフィルターは肉眼では区別が付かないのでパッケージから出したら混同しないようにしてください(パッケージには表示があります)。
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手順
- 専用蛇口を開いてタンクの水をすべて出してください。(この水を使用する場合は容器に入れておきます。)
- 給水の蛇口を閉じて、タンクバルブも閉じます。
- 交換の際は水が多少漏れますので、下に洗面器を置くかタオルを敷いておきます。
- フィルターレンチを使ってフィルターのハウジングを外します。(外すには下図のレンチを手前側に引いて回します。)
- 古いフィルターは捨てて、ハウジングの中を水あるいはブラシなどできれいにします。フィルターハウジングの内側についているO-リングをなくさないように気を付けてください。
- ハウジングの中に新しいフィルターを入れます。
- ハウジングの溝にO−リングをはめます。(ちゃんとはまっていることを確認してください。)
- フィルターレンチか手でハウジングを時計方向に回して元に戻します。(O−リングの位置ずれを防ぐために、完全にねじ込むまで横に置かずに立てた状態にしておきます。)
- この手順で他の2つのフィルターも交換していきます。
- すべてのフィルターの交換が終了したら、ハウジングの緩みがないことを確認して給水とタンクのバルブを開きます。
- 水の漏れがないことを確認してください。漏れがあったらハウジングをきつく締めるか、O−リングの位置ずれを直します。
- 最初のタンクの水は使用しないで、捨ててください。
*** プレフィルターを交換したら、必ず最初のタンクの水は捨ててください。***
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3)
逆浸透膜とポストフィルターの交換
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準備する工具
自在レンチ(プラスチックねじの開け閉め用)
テフロンテープ
ポストフィルターの交換手順
- ポストカーボンフィルター容器に表示してある水の流れの方向を必ず古いフィルターと同じにしてフィルターを交換します。
逆浸透膜の交換手順
- プレフィルターの交換の手順1〜3と同じ
- クリップから交換膜容器を外します。
- 5/8インチのレンチを使ってチューブを交換膜容器から外します。(逆浸透膜容器の頭あるいは横側)
- 逆浸透膜容器のキャップを時計と反対方向に回して外します。
- ペンチを使って容器から逆浸透膜を取り出して、古い逆浸透膜は捨てます。
- 新しい逆浸透膜を容器に入れます。(黒いO−リング側から入れます。)
- 逆浸透膜を完全にさし込みます。(最後は少し力が要ります。)
- 逆浸透膜容器をねじ込んで取り付けます(時計方向)
- チューブをエルボー部に接続します。
- 給水とタンクのバルブを開きます。
- 水の漏れがないか確認します。もし漏れがあった場合はキャップを締めなおします。
- タンクが一杯になったら(通常2-3時間)、最初のタンクの水は専用蛇口を開いて捨てます。
これで交換は終了です。
*** カーボンフィルターあるいは逆浸透膜を交換したら、最初の貯水タンクの水は使用しないで必ず捨てて下さい。***
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4)
貯水タンクの空気圧点検
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貯水タンクの内部には、ブチルゴムのダイアフラム入っており
0.35kg/cm2の圧縮空気で水を外に押し上げます。空気圧が足りないと水を押し上げる力がなくなり、蛇口を開いても水が出なくなります。あるいは逆に空気圧が高すぎると水が十分貯まらないなどの問題が生じます。(圧力がある程度高くなると本体が自動的に給水を止めてしまうので。)
貯水タンクの空気圧は自動車のタイヤと同じで、徐々にではありますが空気圧は自然と減ってきます。メンブレンを交換する際には、同時に貯水タンクの空気圧も点検することが薦められます。
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タンクのバルブキャップ(構造上、低部にあることもあります。)
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タンクのバルブ(自動車のタイヤと同じ仕様です)
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自動車の圧力ゲージ(低圧用が望ましい)で空気圧を測定する。0.35kg/cm2(5psi)あることを確認。
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空気圧が不足している場合は、足踏み式ポンプあるいはバッテリーエアポンプ(写真)で適正な空気圧に補充します。
入れすぎた場合は、タンクバルブの中央ピンを押すと空気を抜くことができます。
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5)
貯水タンクの殺菌、消毒
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タンクに入る水は、プレフィルターのカーボンフィルターで塩素が除去されています。長い間、使用せずに放置しておいた場合(特に暑いとき)には、雑菌が繁殖することも考えられます。
殺菌、消毒の方法は難しくはありません。長期間使用しなかった場合には、下に示す方法で殺菌、消毒を行ってください。定期的に殺菌、消毒することは安全上薦められますが、一年に一回のプレフィルターの交換時に同時に行うのが一番ベストでしょう。
消毒には塩素系の家庭用漂白剤(キッチンハイターなど)を使います。
殺菌、消毒の方法:
1.給水コネクターのバルブを閉じてシステムを止める。
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2.専用蛇口を開き、タンクの水をすべて出します。
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3.本体とタンクとつながっているチューブを外す。チューブ内に塩素系の家庭用漂白剤を茶さじで
1/4 から 1/2
入れます。スポイドや目薬の容器などを使用すると入れやすい。
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4.チューブをタンクシャットオフバルブに接続する。
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5.通常のスタートアップの手順でシステムを立ち上げます。
*** 最初のタンクに貯まった水はすべて捨てます。***
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