|
|
浄水器の選択に当たってはまず浄水器になにを求めるかのニーズをまずはっきりさせましょう。候補の浄水器があったら、メーカーの効果のうたい文句ではなく、どのタイプの浄水器かを確認しましょう。浄水器のタイプで性能と効果は予測できます。 |
||
まず浄水器になにを求めるかですが、通常は
のいずれかになるでしょう。 1)に対しては、市販の蛇口取りつけ型、あるいは据え置き型の活性炭とマイクロフィルターの組み合わせ型の浄水器で十分です。塩素(カルキ臭さ)とかび臭さ、細菌は効果的に除去できます。浄化の効率、フィルターカートリッジの交換頻度、初期投資額、維持費からモデルを選択すればよいでしょう。ただし活性炭の交換を怠ると、細菌が繁殖するもとになりますので、定期的な交換は必要です。価格は数千円から10万円程度まで幅広くあります。 2)は、これにプラスして鉛、発ガン性のあるトリハロメタン、トリクロロエチレン、TOX(塩素処理によって生じる有機塩素化合物)を取り除くわけですが、選択は逆浸透膜タイプになります。また逆浸透膜タイプは細菌、バクテリアも完全に除去します。価格は他の浄水器よりかなり高くなります。 3)は期待するほうが無理です。 |
||
活性炭を使った浄水器(活性炭や他材との組み合わせを含む)は、容量の大きいものほど持久力があり効果が長持ちするので、できるだけ大きいものの方がフィルターの交換頻度が少なくてすみまた安全です。 価格も重要な要素ですので、交換部品のコストを考慮したトータルコストで検討しましょう。 なお浄水器に関するクレームで国民生活センターがテストを行ったところ、水道水の基準以上の細菌が検出された問題が圧倒的に多い結果になっています。国民生活センター、「苦情処理テスト結果」7件 浄水器は安易に付けっぱなしにせずにフィルターの交換は定期的に行いましょう。それができないようなら付けない方がまだ安全です。またメンテナンス不要の浄水器は購入時に内容をしっかり吟味すべきです。 |
||
逆浸透膜タイプのマイナーな欠点として
があげられることがあります。 1)については、重金属や有機塩素化合物などの危険な物質を除去するためにミネラル分まで除去されるのはやむをえません。両方の粒子のサイズが同程度なので、両方除去するか、どちらも残すかの選択しかありません。ただし、人間が水から摂るミネラル分はごく微量(必要量の数%)なので、ミネラルはほかの食物から摂取するのが妥当です。水の不足分はわずかな牛乳、お茶などで十分補充できます。牛乳は水の50倍程度のミネラルを含んでいます。 2)は、浄化水に対して、5倍程度の捨て水の量なので、大した量ではありません。一日に浄化水を10リットル取るとしても、50リットルだけです。水道料金で一日5円ですし、その10倍使用しても50円です。また捨て水には逆浸透膜を常に清潔に保ち、雑菌を繁殖させない重要な洗浄の働きがあります。 3)については、名水ドットコムでは逆浸透膜浄水器を広めるために、お求めやすい価格に設定しております。 |
|